きゅうりの栄養と健康効果

きゅうりの主な栄養素

 

 

きゅうりの栄養面では最初に驚きの事実を書かなければなりません。それは含まれている栄養素が非常に少ないということです。何しろ1987年版のギネスブックでは「世界一カロリーの低い果実」として掲載されていたくらいです。(当時のデータということで現在の版には載っていないようです)

 

 

きゅうり全体の90%以上は水分であり、一応ビタミンC、カロチン、カリウムなどの栄養素も含まれていますが、とにかくその含有量は非常に少ないのです。

 

 

そして、きゅうりにはビタミンCを酸化させるアスコルビナーゼという酵素もが含まれています。そのために酸化型ビタミンCはビタミンCとしてカウントされていなかったのです。

 

 

一説では、きゅうりを食べるとビタミンCが破壊されるなどとも言われていますが、それはこの酵素作用によって還元型ビタミンCから酸化型ビタミンCに変異させるからです。

 

 

しかしこれには補足が必要で、酸化型に変わったビタミンCは、実は体内で還元型に戻るという可逆的性質を持っているということです。

 

 

生理作用も還元型と同等であるとされています。現在では、還元型と酸化型を合計した総ビタミンC量を記述するようになっています。

 

 

効能としては体を冷やす効果があります。暑い夏にはもってこいの野菜というわけです。また、瓜系は全体に塩分を体外に出してくれる働きがあります。その成分はカリウムで、摂取し過ぎた塩分を体外に排出してくれます。血圧を下げる効果や、腎臓の機能低下に対しても有効な栄養素です。