きゅうりの栄養と健康効果

きゅうりの基礎知識

 

 

きゅうりほど身近な食材はないのかもしれません。それほどに食生活の中に溶け込んでいる野菜ですが、きゅうり(胡瓜)は、ウリ科キュウリ属のつる性一年草でありその果実を指しています。

 

 

たしかに「ウリ」の仲間ですが、名称としては「きゅうり」という独特なもので定着しているわけです。以前は熟したきゅうりの実を食用とした事もあったようですが、これだと甘みが薄くてあまり支持されず、現在のように未熟な実を食用するようになったのです。

 

 

原産はインド北部、ヒマラヤ山麓ということで、日本でも平安時代から栽培されている古い野菜です。漢字で胡瓜と書きますが、「胡」は、シルクロードを渡ってやって来たことを意味しているそうです。中国の漢字では「木瓜」、「黄瓜」と書いていたそうで、そこからもわかるように、熟した実は黄色くなりますから、昔は未熟な実を食べていなかったということです。ちなみに現代の「木瓜」はパパイアのことです。

 

 

きゅうりは温暖な気候で育ちやすいつる性の植物で、現在栽培されているきゅうりの3分の2は生食できます。

 

 

独特な長い円形をした果実は生長するのが非常に早く、放っておくと50cmにもなる事もあるそうです。熟すと苦味が出てくるので、そうなる前に収穫して食べているのです。

 

 

日本での収穫作業は、日本市場のキュウリの規格が小果だということもあって、1日に2~3回行われます。夏は露地栽培で、秋~初春はハウスでの栽培がメインとなります。

 

 

果実色は濃緑がお馴染みですが、淡緑や白の種類もあります。